「余生短し恋せよバイク」リターンライダー鎮魂歌

バイクに「乗るか乗らないか」悩むリターンライダーに捧げるブログ

「排気量が大きいバイクは必要か?」40歳からのバイク旅の愉しみ方

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「より早く、より遠く」バイクで旅に行くなら排気量は大きい方が良い。

 

3速で60Kmしか出ないバイクと120Km以上出るバイクとでは、目的地に到着する時間は単純計算でも2分の1以下。この差は大きい。

排気量の大きいバイクだと、高速道路にも走れる。もちろんクルマと同じ速さで走らなければいけないが、排気量の大きいバイクなら80Km以上での巡航も楽々こなせる。より遠くに行くならやっぱり排気量が大きいバイクが快適だ。

 

排気量の大きいバイクに乗ると、より早く遠くに行きたくなる。

しかし、本当に「より早く、より遠く」に行く必要があるのだろうか?

 

年齢に見合った旅の仕方

スピードは2分の1でもバイク旅を2倍楽しむために、敢えて排気量が小さなバイクを選ぶのが【40歳を超えたバイク乗り】の定石だ。

 

排気量が小さいバイクだと、2県跨いでの旅はなかなか難しい。高速道路に乗れないこともそうだが、相対的に排気量が大きいバイクより遅いからだ。

排気量が大きいバイクで飛ばして走るのも悪くはないが、排気量の小さなバイクで「トコトコ」走る旅こそ、色々な出会いや経験に溢れている。

若い頃は、兎角遠くの目的地に早く辿り着けることを良しとしていたが、40歳を超えたリターンライダーなら「ゆっくり景色を楽しむ旅」も悪くない。

 

 

早さと引き換えに失うもの

目的地に着くことが旅の目的になってしまうと、「見逃してしまう景色」があることをバイク乗りは知っている。

◆立ち止まらなければ気付けない

◆脇道に入らなければ気付けない

◆ゆっくり走らなければ気付けない

そんな景色を楽しむことが出来るのがバイクだ。より早くを優先してしまえば、そこにある素晴らしい世界に気付くことすら出来ない。

目的地に早く到着することは決して悪い事ばかりではない。運転疲れも少なく、観光にも時間が多く取れる。

しかし、目的地に早く着くことよりも、ゆっくりと旅の過程を楽しむことが出来なければ、バイクの醍醐味は半減してしまう。

ゆっくりと流れる景色を見ていると、「人生で大切なのことは、目的地に辿り着くことではなく過程を楽しむことだ」ということを、思い出させてくれる。

 

 

自由を手にしたいなら

「より早く、より遠く」は、ある種の強迫概念となって旅を台無しにする。

今の世の中、「より早く、より遠く」に行きたければ、新幹線や飛行機を使った方が良い。

目的地に辿り着くだけなら、バイクより「楽に」、「安く」しかも「安全に」移動出来る交通手段は山ほどある。

にも関わらず、旅の移動手段にバイクを選ぶ理由は、「自由を手に入れたい」からではないだろうか?

旅の裁量権が自分にあるバイクは最高だ。大勢の人と一緒にまわるツアー旅行も悪くないが、トイレ休憩すら同じタイミングで取らされてはかなわない。

「目的地も一緒」、「食べるものも一緒」、「寝る時間も一緒」では何のための旅なのか分からなくなる。

 

自由を最大限に楽しみたいなら排気量の小さなバイクが最適だ

■好きな場所で自由に止まれる

■狭い脇道も臆せず入れる

■バイクを押せば歩道も通れる

排気量の小さなバイクは裁量権が満載!まさに自由を手にできる大人のアイテムだ。

これがクルマや新幹線、飛行機だとそうはいかない。周りのクルマや他人と同じ流れに逆らうことは出来ないし、途中で1人だけ別行動をするわけにもいかないからだ。

1人で乗ることが多いバイクは、人によっては孤独を過度に感じるかも知れない。しかし、本当の自由はそんな孤独と表裏一体の産物であることを認識しなければいけない。

人より自由を謳歌したいなら、排気量が小さなバイクに乗るべきだ。

 

 

楽しさを手にしたいなら

旅といえば遠くに出向くことを想像するだろう。

最低でも県外に出たいと思う人も多いはず。

しかし、大型連休ならいざ知らず、2連休程度の休みでそんな旅をしていては、週明けの仕事に支障をきたす。

◆ヘルメットの重さによる首の疲れ

◆前傾姿勢による背中の疲れ

◆ニーグリップによる足の疲れ

◆バランスを取ることによる体幹の疲れ

◆身体が剥き出しの状態であることによる精神的な疲れ

バイクはクルマと違って、様々な肉体的・精神的疲労を伴い、翌日の仕事に間に合うよう体力も回復させなければいけない。

不安定な二輪はバランスを取らないと走らない。剥き出しの身体は常に緊張を強いられる。バイクでの旅の疲れはクルマや新幹線とは比べものにならない。

それでも旅の行動手段にバイクを選ぶ理由は、しんどさの中に喜びがあることを知っているからだろう。

寒い冬の日、凍えそうな手をエンジンで温めて走ったことがあるからこそ、春の日差しを誰よりも早く感じることができるし、真夏の暑さでヘルメットの中が蒸し風呂になっても走り続けたからこそ、夜風が気持ちいいことを知るのだ。

本当に旅を楽しみたいなら、しんどいことから逃げてはいけない。